「ことのは」
私はこの表現がとても好きです。
声に出したときの音の優しい響きから、
思いやりや畏敬の念が伝わってくるからです。
植物に例える感性も刺さります。
語源を調べてみました。
出発は平安時代。
うんうん、共感しかない。雅な感じがだだ洩れていますものね。
紀貫之さんが書いた古今和歌集の序文が始まりのようです。
やまとうたは 人の心を種として 万のことの葉とぞなれりける
和歌とは、心に芽吹いた感情を種とし、
たくさんの葉を茂らせ表現したものだ。*私訳
なんと美しく真髄をついているのでしょう。
いらないものが全てそぎ落とされ、
核の部分だけを美しい情景に合わせて伝える。
年齢を重ねるにつれて益々、この削る作業にこそ美しさを感じます。
人でいうと本質を見抜き、
ユーモアやセンスをもって発言するということでしょうか。
私にはほど遠い道のりですが、ぜひそうありたいものです。
一緒にたくさんの日本語の葉を茂らせましょう。


